文章理解は重要科目であり、勉強する必要がある科目ですが、闇雲に勉強しても点数を伸ばすことは難しいです。
公務員試験の文章理解は現代文、古文、英語が出題されます。
公務員試験での文章理解の出題数は多く重要科目であります。
文章理解における英語の出題数も多く、捨て科目にすることはもったいない重要科目だと思います。
文章理解を勉強するときのおすすめの過去問参考書とそのおすすめの勉強方法や体験談などを書いています。
・文章理解の概要(出題数、難易度、重要度)
・私の勉強時間などの体験談
・文章理解のおすすめ参考書と勉強方法
文章理解について
文章理解は大学受験における現代文、古典、英語の長文読解や並び替え問題が出題されます。
日本語または英語の文章を読んで、その内容や趣旨に最も近いものを選ぶ問題になります。
文章理解は公務員試験の教養科目の中でも出題数が多く重要な科目だと思います。
最近の文章理解の出題では古典の出題が少なくなってきており、英語の出題数が増えてきています。
地方上級(市役所大卒)試験や国家一般職の試験種によって、文章理解の出題数は変わりますが、古文の出題は多くても1,2問になります。
1,2問しか出題されないため、古文の単語や解き方を勉強するのに労力をかけるのはもったいないため、古文が得意でない場合は捨て科目にしても良いと思います。
それに対して、英語は出題数が増えてきており、英語の出題数は教養科目の他の科目よりも出題数は多い方なので、苦手な方でも捨て科目にするともったいないと思います。
文章理解の現代文については日本人だからできると甘くみている方も多く、勉強を軽視しがちな方が多いと思います。
また、予備校の授業時間においてもほとんど授業がないところもあります。
しかし、現代文は出題数も多いため、できるのとできないのでは点数に差が出ますし、できると全体の点数が底上げされ安定します。
文章理解は暗記科目と異なりやみくもに勉強しても効果は表れづらく、コツや時間配分を身につけるのが少し大変な科目かもしれません。
私は文章理解の点数が伸びずに解き方に悩んでいたときがありました。公務員試験の勉強科目で一番の壁でした。
試験内容や試験科目の理解は勉強効率化の上で重要です。
ですが、ネットなどを見ても理解が難しいです。
公務員試験の概要理解には「クレアール」の無料資料請求でもらえる「公務員試験入門ハンドブック」がおすすめです。
公務員試験の受験できる種類、各科目の出題数や勉強の仕方、合格者の体験談などについて非常にわかりやすくまとめてあります。
文章理解の出題数
各試験の教養科目における文章理解の出題数は以下のようになっています。
国家一般職 11問/40問
裁判所事務官 10問/40問
財務専門官・国税専門官 11問程度/40問
労働基準監督官 11問/40問
地方上級 9問程度
教養科目の中で、数的処理と判断推理と同様に出題数が多い科目になります。
数的処理と判断推理と文章理解と時事を合わせると出題数が6割を超える程度となります。
文章理解の難易度
私が思う文章理解の難易度は以下です。
★★★☆☆
現代文や英語を大学受験、センター試験受験などのときに勉強してきた方は有利かもしれません。
英語が苦手な方にとっては難易度が少し高いかもしれません。
英語の出題数は5,6問程度あるので、捨て科目にするのはおすすめしません。
英語を上達させようと思うとかなり勉強時間が必要になります。
ですが、公務員試験での英語が解けるようにするだけなら単語の勉強と接続詞の勉強で対応できる問題は増えると思います。
文章理解の英語も現代文も闇雲に過去問を解くのではあまり効果がないと思います。
私は現代文をほとんど勉強したことがなく、解き方がわからない状態でスー過去を勉強していましたが、正解率は上がる気配を感じられませんでした。
しかし、解き方やコツがわかると正解率が向上し得意科目になりました。
文章理解の重要度
私が考える文章理解の重要度は以下です。
★★★★★
出題数が多く、数的処理・判断推理に並ぶくらい重要だと思います。
文章理解と数的処理・判断推理、時事だけで試験の6割近くを占めます。
この三科目で合格ボーダーラインのレベルに達する試験もあります。
そのため、文章理解に時間を費やすのは大切だと思います。
英語が苦手な方も捨てるのはもったいないので、基礎単語を覚え、文章をきっちり訳せなくても単語で大体の意味を読み取るのが良いのではないかと思います。
私は公務員試験の受験勉強で、始めは文章理解を軽視しておりましたが、模試試験や過去問500を解いているときに出題数が多いにもかかわらず文章理解が苦手であることがわかりました。
そのため、公務員試験の受験勉強の後半では文章理解にも力を入れて取り組みました。
文章理解は重要科目だと思いますので、早めからコツコツ勉強しておくのがおすすめです。
文章理解の体験記
文章理解は公務員試験の教養科目の中でも出題数が多いため、早いうちからコツコツ勉強していこうと思っていました。
文章理解の古文については、中学高校のときに勉強していなかったこと、出題数が1,2問程度であり出題されないこともあるため、勉強しないことに決めていました。
そのため、文章理解では現代文と英語を勉強していました。
私は中学高校のときから現代文はほとんど勉強したことがありませんでした。
英語については大学受験のために、単語は暗記しましたが文章を読み取る力はついていませんでした。
そのため、文章理解はコツコツ勉強しなければならないと思いました。
文章理解はコツコツ勉強していれば何とかなるだろうと思っていました。
しかし、年が明けても中々正答率が上がりませんでした。
現代文については時間をかけて理解したつもりであっても、2択までは絞れるけど確実な正解はできませんでした。
過去問500で模試試験のように解いてみて、教養科目の何が足りなくて6割をギリギリ超えないのかを分析してみると、文章理解が原因であることがわかりました。
文章理解についてはどうしたら解けるようになるのかをスー過去で解き方の部分や、インターネットで「公務員試験 文章理解 解き方」、「公務員試験 文章理解 コツ」をいっぱい調べていました。
スー過去やネットでよく目にしたのは、問題を先に読みましょうということがよく書かれていました。
しかし、問題を読んだところで正答率は上がりませんでした。文章を読んでいるうちに問題文を忘れることもありました。
文章理解はどうしたら解けるようになるのか、一番悩んだ科目だと思います。
勉強してもできるようにならないということで焦りました。
そんなとき、受験年度の3月頃に文章理解直観ルールブックを本屋で見つけました。
文章理解直観ルールブックは解き方が具体的に記載されており、その通りに直観ルールブックの練習問題を解いてみると正解できました。
実際の試験でも同じように解法が使えるのか心配でしたが、スー過去の問題も同様にして解いてみるとかなり正答率が上がりました。
私が解き方の基本的なことを知らなかっただけかもしれませんが、とても感動しました。
私が文章理解直観ルールブックを購入が少し遅く、受験年度の3月であったため、時間があまりなく十分にこなすことができませんでした。
文章理解を勉強するときに、最初に勉強したかった参考書だと思いました。
ですが、短い期間でしたが得られた効果はとても大きかったです。
直観ルールブックを勉強していくうちに、文章理解の正答率は上がり得意科目になりました。
現代文と英語を一日1題ずつは最低解くようにしました。1周終わったら2周目にとりかかり、しっかり解法を定着させるようにしました。
文章理解の勉強時間
直観ルールブックの勉強時間:12時間程度
スー過去の勉強時間:10時間程度
Core1900の勉強時間:11時間程度
合計勉強時間:33時間程度
公務員試験の勉強を始めたときから少しずつ勉強するように心掛けていましたが、1日1題程度を目標にしていましたが、勉強しない日もあったため、思ったほど勉強しておりませんでした。
文章理解の勉強時間を増やしたきっかけは過去問500で模試試験と同じように解いてみたときに教養科目の点数が6割を超えませんでした。
そのときに文章理解の正答率が低いことに気付き、文章理解の勉強時間を増やしました。
それが受験年度の3月頃でした。
スー過去での学習では点数が伸びず、解き方や時間配分をどうしたら身につけられるかでとても苦悩していました。
文章理解直観ルールブックを購入して解き方やコツを学び、文章理解直観ルールブックやスー過去で演習することにしました。
文章理解の過去問参考書の勉強の順番をもう少し早くに気付いて、また、勉強時間をもう少し増やせたら良かったなと思います。
文章理解の勉強方法
文章理解は以下のように勉強を進めていました。
①スー過去とCore1900
②直観ルールブック
③直観ルールブックとスー過去で演習
①スー過去とCore1900
現代文は始めスー過去で勉強していました。
ネットなどでの解き方を参考に自分にあった解き方を探していました。例えば、問題文を先に見て、消去法を駆使しながら解くなどです。
現代文は読むのに時間がかかり、十分理解したつもりであっても正解できないことが多かったです。解き方がわかりませんでした。
英語はCore1900の長文を読み、そのテーマの英単語を覚えていきました。英語は精読して英文を理解できるように勉強していました。
②直観ルールブック
文章理解の解き方がわからずできるようにならなかったため、直観ルールブックを受験年度の3月頃から勉強を始めました。
4月頃からは毎日現代文と英語をそれぞれ1題ずつ解いていきました。1日の勉強時間は40分程度でした。
直観ルールブックでの解き方について、実際に問題を解きながらコツを学ぶ勉強をしていました。
直観ルールブックは解き方についてわかりやすく記載されているため、文章理解の解き方を学ぶのにとても良かったです。
先に直観ルールブックを勉強してスー過去の勉強をするのが良かったなと思いました。
また、英単語についてはCore1900で単語のみを並行して勉強するのが良かったと思います。
③直観ルールブックとスー過去で問題演習
ある程度直観ルールブックの解き方が分かってきたところで、直観ルールブックの復習をしつつ、実際にスー過去の問題が解けるか、解き方を実践するのにスー過去で勉強していました。
現代文については正解できる問題も増えました。英語については、単語がある程度わかりましたが、文章を理解するのが難しく正解できないものも多くありました。
直観ルールブックを購入するのが4月頃と遅かったため、直観ルールブックおよびスー過去を十分に勉強することができませんでした。
直観ルールブックは試験まで1周と2周目の途中までしか勉強することはできませんでした。スー過去と直観ルールブックをもっと勉強できていれば良かったと思います。
ですが、国家総合職の試験で文章理解の正答率は高かったため、直観ルールブックとスー過去での勉強をして良かったと思いました。
文章理解のおすすめ過去問参考書と勉強方法
私がおすすめする文章理解の過去問参考書は、「文章理解すぐ解ける直観ルールブック」、「スーパー過去問ゼミ」、「速読速聴・英単語Core1900」です。
その他の科目のおすすめはこちらの記事にまとめてあります。
文章理解すぐ解ける直観ルールブック
文章理解直観ルールブックは現代文および英語、古文において、解くためのコツやパターンなどについて記載されています。
また、過去問を用いて実際にどういうところに着目して答えを導くのかが、わかりやすく記述されており、理解しやすいです。
良く目にするのが問題文を先に読むというのがありますが、直観ルールブックはそれだけでなく具体的に接続詞などから答えになる部分を導きます。
私はあまり現代文を勉強したことがなかったため、基本的なことなのかもしれませんが、この接続詞から理解するのは初めて知りました。
試してみると、私の場合正答率が各段に上がりました。
また、今まではじっくり問題文を読んで内容を理解していましたが、この方法で理解しながら読んで問題を解くと、今までよりも短い時間であまり悩むことなく解くことができるようになりました。
文章理解はあまりできませんでしたが、この過去問参考書で得意科目になりました。
文章理解の解き方やコツで悩んでいる方は一度試しに一読して解法を試してみるのをおすすめします。
スーパー過去問ゼミ
「スーパー過去問ゼミ」は過去問の良問および解説がしっかりしているため、おすすめです。
直観ルールブックで解き方やコツについて学んだあとに、スー過去で解き方とコツで実際に解けるかの確認や十分身につける演習として用いるのがおすすめです。
速読速聴・英単語 Core1900
「速読速聴・英単語Core1900」は、基礎単語の勉強に単語帳としておすすめです。
また、時事内容が英文になっており、時事を学びつつ英文読解の勉強することができます。
英文読解については公務員試験の過去問ではないため、英単語の勉強に主に使うのが良いと思います。
時間がある場合や、英単語がどのように使われるのかを学ぶときに英文を活用するのが良いと思います。
おすすめの勉強方法
現代文おすすめ勉強方法
①文章理解すぐ解ける直観ルールブック 3周
⇩
②スー過去演習
⇩
(③過去問500)
①文章理解すぐ解ける直観ルールブック 3周
まずは文章理解直観ルールブックを1,2周して解き方やコツを身につけるのがおすすめです。
2,3周目で覚えてしまっていても3周程度は復習して、解法パターンを身につけたり、理解度を深めることをおすすめします。
2,3周目を行う場合、1周目での線が引いてあったりすると思います。そのときは、1周目をシャーペンで線を引いて、2周目は赤ペンで引く。3周目は新しいのを買って復習するなどするのがおすすめです。
②スー過去
文章理解直観ルールブックでの解き方を学んだことを使って、スー過去で実践演習するのが良いと思います。
実際に文章理解直観ルールブックで学んだ解き方で問題が解けるのかどうかを実感してみてください。
新しい問題を解いて、より解法に慣れ、解くスピードにも意識して取り組むのが良いと思います。
スー過去も同様に3周程度勉強するのが良いと思います。
③過去問500
スー過去までで十分な実力が付いていると思います。しかし、それでも時間があるという方は過去問500を解いて他の科目と共に全体演習するのがおすすめです。
英語おすすめ勉強方法
①文章理解すぐ解ける直観ルールブック 3周
⇩
②速読速聴英単語Core1900の長文とスー過去
*Core1900の英単語の学習は毎日行う
①文章理解すぐ解ける直観ルールブック 3周
現代文と同様にして解法のコツを身につけるのが良いと思います。
②速読速聴英単語Core1900の長文とスー過去
現代文と同様にスー過去を解いて身につけていくと良いと思います。
スー過去の演習もある程度終えて時間に余裕がある場合、Core1900で読解力を身につけるのが良いと思います。
Core1900の文章で英単語も身につきますし、時事的な知識も得られ一石二鳥だと思います。
公務員試験の過去問ではないため、解法の練習にはならないため、スー過去をある程度終えた後に、スー過去と交互に勉強していくといいと思います。
Core1900の英単語の学習は毎日行う
英単語は一気に覚えることは難しいので毎日何単語覚えるというように1日の範囲を決めて学習しましょう。毎日50~100単語程度くらいを勉強するのが良いのではないかと思います。
英単語のおすすめ勉強方法
①Core1900の英単語と日本語意味を1,2周読む
⇩
②赤シートで隠してその単語がわかるか解いていく
⇩
③分からなかったところにチェック
⇩
④分からなかったところを重点的に復習
①Core1900の英単語と日本語意味を2,3周読む
まずはわからない単語もあると思うので、集中して英単語と意味を見ていくのが良いと思います。覚えるときは書いていてはとても時間がかかってしまいます。
公務員試験では英単語を書くということはないため、見て覚えていくのがおすすめです。
見るときにボーッとしてしまいがちで、流し読みしてしまわないように気を付けましょう。
時間は50単語だと、20分以内で読むのが良いと思います。単語ばかりで他の勉強に支障が出るのも問題です。
②赤シートで隠してその単語がわかるか解いていく
2,3周見た後は暗記した単語も多いと思いますので、赤シートで隠しながら自分が覚えているかチェックしながら英単語と意味を確認していくのが良いと思います。
赤シートで隠しながら2周程度繰り返すのが良いと思います。
③分からなかったところにチェック
2周繰り返した後は、赤シートで隠しながら解き、覚えたところにはチェックを入れておくのがおすすめです。
④分からなかったところを重点的に復習
チェックが入っていない単語のみを赤シートで隠しながら勉強し、覚えていないところを重点的に復習するのが良いと思います。
最短合格のススメ
公務員試験大卒の一次試験を効率よく最短合格の勉強方法はこちらにまとめております。
また、おすすめ過去問題集や参考書はこちらにまとめております。