公務員試験を勉強する上で、効率的に記憶を定着させる方法はないかと考える方も多いのではないでしょうか。私も勉強しているときに、ふと思い立ちました。そして、高校生のときのエビングハウスの忘却曲線のことを思い出しました。
エビングハウスの忘却曲線について
エビングハウスの忘却曲線を聞いたことがあるでしょうか。
エビングハウスの忘却曲線とは、記憶の定着における忘却曲線を表した図で、勉強して記憶したことは次の日には60%以上も忘れているという結果になります。その次の日には70%以上も忘れるということになります。しかし、エビングハウスの忘却曲線では、次の日に少し復習することで記憶はまた100に戻り、今度は忘れにくくなるというものです。
エビングハウスの忘却曲線を利用しようと思った理由
エビングハウスの忘却曲線から、次の日に復習することで記憶が定着して忘れにくくなるというところに惹かれました。公務員試験では勉強期間が長いため、1つの科目を勉強している間に他の科目を忘れてしまいます。
そこで、次の日に復習して定着させれば他の科目を勉強しても忘れてにくく、結果的に効率が良くなるのではないか??と思いました。
エビングハウスの忘却曲線を利用した勉強方法
次の日に復習するということから、スー過去の場合、以下のように勉強してみることにしました。
1日目:何テーマか勉強する
2日目:1日目のテーマの復習、できていたところにチェック
3日目:2日目にできていなかった部分の復習+何テーマか新たに勉強する
テーマの全ての問題にチェックを入れたら復習完了として、同じようにして、新たなテーマに進めていきました。
1ヵ月勉強してみた結果について
1周するのにかなり時間がかかってしまいました。2日目では全然選択肢がどういう理由で誤りなのかなど、記憶できていない選択肢がほとんどでした。3日目で少し選択肢のチェックを入れることができました。全部チェックするまでに4,5日ほどかかりました。それまで同じテーマに1日目ほどではないですが、時間を費やしてしまっていました。
スー過去の行政法の勉強し始めで始めたのですが、20時間以上1周目でかかってしまいました。いつものように勉強していれば15~18時間程度で1周終わっていたと思います。
記憶の定着の方はどうかといいますと、全部チェックして大分覚えただろうと思い、2周目をしたところ、定着率は思ったほどよくありませんでした。
理由は、時間をかけすぎでその間にどんどん忘れてしまっていた。復習のタイミングが良くなかったと考えられます。
記憶の定着もあまり良くなく、時間もかなり費やしてしまったため、かなり非効率的だったなと思います。
効率の良い方法はこの方法!
1周通しでざっと理解しながら読み進めて、2周目をもう一度理解しながら読み進める。他の科目を回して、3周目を通しで勉強というように、復習のタイミングは次の日ではなく、1周した後くらいが私にとっては良かったです。大体期間にすると、1周目を1~2週間程度で終わり、2周目も1~2週間程度で終わりました。3周目は2周目から他の科目を周した後の約1ヵ月後程度でした。
そもそも私はエビングハウスの忘却曲線を利用した勉強方法を間違っていたのかもしれません。復習の仕方に時間をかけすぎで、ざっと5分程度で完璧にする必要はなかったのだと思います。
1周目で完璧に記憶を定着させるのは難しく、1周に時間がかかり、結局2周目のときには忘れてしまうと思います。
公務員試験のように範囲が広くボリュームも多い試験の勉強においては、1周の時間を短くする方が効率的なのではないかと思いました。