行政法は憲法よりも理解が難しいです。
独学では難しいと感じる方もいると思います。
私は授業に出ず、自分で勉強していました。
そのときに難しいと感じる部分もありましたが、わかりやすい参考書で勉強することで理解できました。
公務員大卒試験の行政法について以下の内容で解説しています。
■行政法の概要(出題数、難易度、重要度)
■私の勉強時間などの体験談(スー過去を何周したかなど)
■行政法のおすすめ勉強方法
公務員大卒向けに書いています。
行政法の出題数と難易度と重要度を記載しております。
難易度については私の感覚的な比較であり、人によって差異があるかもしれませんので、参考程度でお願いします。
行政法について
行政とは、司法と立法以外で国を治める作用のことで、国家機関や地方公共団体がこれに当てはまります。行政法は、そのような行政を規律するための法律です。
公務員試験では、行政組織法、行政作用法、行政救済法などを勉強することになります。
お役所のルールのため、初学者にとってはわかりにくく、憲法や民法よりも難しく感じる人もいると思います。
ですが、公務員試験において行政法は出題数が多く重要科目であるため、避けることは難しいです。
行政法はスー過去の過去問を使って勉強したとき、始めは言葉も難しくなんのことか理解できないかもしれません。
私の場合は全く理解できず、なんとなく問題と解答のパターンを理解していました。
スー過去を勉強していくうちに、いくつかはなんとなくこういう意味かなと理解でき、ある程度は解けるようになりました。
ですが、わからないままでは頭に入りにくかったです。
そのため、まずわかりやすい参考書で一通り専門用語の意味を知り理解してから、過去問問題集に取り組むのがおすすめです。
私は行政法の試験勉強で非効率的な勉強してしまいました。
そうすると、勉強時間を費やしたにも関わらず正答率が他の科目に比べて低かったです。
行政法や民法は理解が難しい科目なため、特に勉強方法が効いてくるのではないかと思いました。
試験内容や試験科目の理解は勉強効率化の上で重要です。
ですが、ネットなどを見ても理解が難しいです。
公務員試験の概要理解には「クレアール」の無料資料請求でもらえる「公務員試験入門ハンドブック」がおすすめです。
公務員試験の受験できる種類、各科目の出題数や勉強の仕方、合格者の体験談などについて非常にわかりやすくまとめてあります。
行政法の出題数
各試験における行政法の出題数は以下のようになっています。
試験 | 出題数 |
国家一般職 | 5問/40問 |
裁判所事務官 | 0問/40問 |
財務専門官 | 3問程度/40問 |
国税専門官 | 3問程度/40問 |
労働基準監督官 | 4問/40問 |
地方上級(市役所大卒) | 5問程度/45問程度 |
裁判所事務官一般職では出題されませんが、その他の試験では憲法や民法と同様に多く出題されます。
行政法の難易度
私が思う行政法の難易度は以下です。
★★★★☆
行政法は憲法よりは難しかったです。
私の感想として、行政法は民法よりイメージがしにくいですが、パターンを理解すればある程度点数が取れる。
民法の方が理屈など複雑で理解していなければ解法が難しい場合があるため、行政法の方が民法よりは若干易しいと思いました。
ただし、人によっては行政法の方が難しいと感じることもあるかもしれません。
行政法では5-7割程度までしか正答率を上げることができず、専門科目の中では民法と行政法は難しいと感じました。
行政法の重要度
私が思う行政法の重要度は、
★★★★★だと思います。
裁判所事務官では出題されないものの、国家一般職・地方上級・財務国税などの多くの試験で必要な科目となります。
また、地方上級などでは出題数も多いため、重要度は高いと思います。
行政法の勉強体験談
行政法は法律科目の中で、憲法→民法Ⅰの後に勉強を開始しました。
行政法は主にスーパー過去問ゼミで勉強しました。
憲法よりも行政法は難しく感じました。
民法よりは暗記の方向性があると思い、パターンを覚えていれば理解ができていないとしてもある程度点数が取れるだろうと思っていました。
行政法は時間をかけて繰り返しスー過去の問題パターンを覚えました。
しかし、実際試験ではあまり点数が取れませんでした。
理論的な部分が理解できていないのは民法と同じでしたが、民法よりは理屈部分が理解できていなくても行政法はおそらくですがパターンをある程度学習すれば点数が取れるようになるとは思います。
それにも関わらず私が点数を取れなかったのは、もう少し理論的部分を深める必要があったかもしれないということと、時間をかけてスー過去を勉強しましたが、効率がとても悪かったことが原因ではないかと思っています。
また、行政法は馴染みがあまりなく、イメージもしずらく定着しずらかったです。
理論的部分については、スー過去で始め学習していましたが、理屈がよくわからずとりあえずパターンを理解していました。
何周かしているうちになんとなくわかってくるものもありました。
ですが、スー過去を繰り返してもよくわからないものも多くありました。
そこで、民法でとても良かった参考書のまるごと生中継を購入しました。
民法と同様にイラストなどで見やすく、またわかりやすく解説されており、とてもよかったです。
まるごと生中継を読んで理解しスー過去でわからなかったところの大分理解ができました。
行政法はとても効率が悪く、反省が多い科目となりました。
行政法の勉強が非効率だったことについては、私は当時効率の良い勉強方法について模索しておりました。
そのときに一番色々な勉強方法を試したのがこの行政法でした。
行政法で色々勉強方法を試しましたが、結局非効率になってしまいました。
具体的には流し読み勉強方法による短期間で記憶する方法を本で知り、試しました。
これはほとんど頭に入りませんでした。
エビングハウスの忘却曲線から次の日に復習をするというのも、時間をかなり費やしながらゆっくりの勉強になりました。
結果非効率的でした。
行政法の勉強時間を他の科目と同様にスー過去を基本レベルと必修問題を繰り返していれば、点数はもう少し高かったかもしれません。
そして、まる生を1読しかしなかったことも反省点です。
初学に等しい状態で読んだ後なので、まる生の内容をすぐに忘れてしまいます。
まる生→スー過去→まる生で最低2回は繰り返したかったです。
結局時間をかけてスー過去を繰り返しましたが、理解できていないところや、覚えていないところが多かったです。
行政法の勉強時間
まるごと生中継の時間:6.2時間程度
スー過去の勉強時間:62時間程度
行政法の合計勉強時間:68.2時間程度
行政法は予備校での授業は受けておらず、独学で勉強しました。
勉強時間はかなり費やしてしまいました。
行政法の勉強方法体験談
①スー過去1周流し読み(重要ポイント+必修+基本問題+応用)
②まる生1読
③スー過去次の日復習スタイルで1周(必修+基本問題+応用問題)
④スー過去次の日復習スタイルで1周(必修+基本問題+応用問題)
⑤スー過去 雷⚡マークのみ1周
⑥スー過去頻出テーマのみ1周
①スー過去1周流し読み(重要ポイント+必修+基本問題+応用)
12月に応用問題や重要ポイントも含めて流し読みをしました。
流し読みの速読法を繰り返すことで記憶が定着するという本を読んだためです。
結果的にこの段階では全く頭に入ることもなく、とても薄く薄く言葉を見ただけという感じでした。
②まる生1読
1月頃からまる生を1読して理解しました。
民法に比べると少し難しくて理解しにくいというところもありましたが、逆に民法よりも簡単と思える部分もありました。
③スー過去次の日復習スタイルで1周(必修+基本問題+応用問題)
エビングハウスの忘却曲線から、次の日に復習するのが良いとよく言われるので、公務員試験でも次の日今日の勉強の復習した方が記憶に残りやすいかもと思いました。
選択肢の問題と解答を次の日に復習してできたらチェックを入れます。
チェックが入っていないところは、その次の日にも復習しました。
全選択肢チェックするまで繰り返し翌日に復習しながら、1周しました。
1周にかなり時間がかかりました。
解答を見ずに解説がパッと浮かぶようになるには数日はかかり、何回か繰り返さなければチェックを入れられませんでした。
そのため、復習の時間がほとんどで中々新しいページの勉強に取り掛かれませんでした。
④スー過去次の日復習スタイルで1周(必修+基本問題+応用問題)
③と同様にしてもう1周行いました。
1周目で覚えたと思っていたのですが、2周目には大分忘れていました。
⑤スー過去⚡マークのみ1周
時間をかけすぎたこともあり、試験直前で雷⚡マークのみを急いで勉強しました。
他の科目よりも時間を費やしたにも関わらずまだ定着できていないところも多かったです。
雷⚡マークのみの勉強は重要なところを広く素早く勉強できるため、時間のないときには効率的勉強でした。
⑥スー過去頻出テーマのみ1周
最後に試験直前で時間がなかったため、頻出テーマのみの必修+基本問題を勉強してなるべく出そうなところだけでも重点的に復習しました。
行政法のおすすめ過去問参考書と勉強方法
行政法では「行政法まるごと講義生中継」および「スーパー過去問ゼミ」がおすすめです。
民法に比べると行政法では理解はできなくてもある程度パターンがわかれば解けるようになると思います。
ですが、専門用語の意味を理解し、どういうことなのかを理解しておいた方が頭に入り、記憶にも定着しやすいと思います。
そのため、上記まるごと生中継で理解→スー過去での演習がおすすめです。
まるごと生中継は図やイラストでどういう意味でどういう目的で適用されるのかなどがわかりやすく記されています。
また、難しい言葉についてもわかりやすい言葉で解説されております。
まるごと生中継は独学で勉強する方にとってはとてもおすすめです。
予備校の授業がわかりやすければ、予備校の授業で学習→スー過去演習でも良いと思います。
スー過去では理解できない部分が多くありましたが、この本を読むことで理解できました。とても理解しやすく良い参考書だと思いました。
スー過去は過去問参考書で良問かつ網羅性なども優れており、問題演習にとてもおすすめです。
スー過去で理解できなくて暗記になったとしても同じようも試験で出題されるため、暗記だけでもある程度点数が取れるのではないかと思います。
その他の科目のおすすめはこちらの記事にまとめてあります。
行政法のおすすめ勉強方法
基本的に民法と同様の以下の勉強の流れがおすすめです。
①まるごと生中継を1読する
②スー過去を1周する(必修+基本問題)
③まるごと生中継を1読する
④スー過去を2周する(必修+基本問題)
⑤正解したところにチェック1周
⑥チェック部分のみを勉強
⑦全選択肢チャックするまで繰り返す
⑧最後に1周復習する
①まるごと生中継を1読する
民法はいきなりスー過去だと難しく、言葉が難しく理解するのが難しいと思います。
また、理解していた方がイメージしやすく頭に定着しやすいのではないかと思います。
そのため、まずは行政法の内容を理解するためにまるごと生中継を1読してからスー過去がおすすめです。
②スー過去を1周する(必修+基本問題)
まるごと生中継を1読だけでは理解できていない部分や忘れてしまっている部分もあると思います。
ですが、スー過去1周するのがおすすめです
まるごと生中継で勉強したのがどのように問題で出題されるのか、どのような言い回しで出題されるか、誤りの選択肢についてはどういうところ部分が不正解なのかを学んでいくのがおすすめです。
各問の各選択肢を読む→解答をすぐ読むのを繰り返し1周するのがおすすめです。
③まるごと生中継を1読する
まる生1読だけでは忘れるところや、まだ理解できていないところの理解を深めると良いと思います。
私の場合はまるごと生中継を1読しかせず、忘れた部分も多くあまり見に付きませんでした。
スー過去を繰り返し勉強しましたが、民法は得点率が良くはなく苦手な科目でした。
まるごと生中継でしっかり理解して定着するくらい勉強した方が良かったと今では思います。
そのため、2周はまるごと生中継を勉強するのがおすすめです。
④スー過去を2周する(必修+基本問題)
各問の各選択肢を読む→解答をすぐ読むのを繰り返し2周するのがおすすめです。
スー過去の問題を理解し定着するくらい勉強するのが良いと思います。
⑤正解したところにチェック1周
3周すれば暗記できて理解できている部分もあると思うので、選択肢を見てその選択肢が正解か、どこが誤っているかを解説できるくらい理解できているものはチェックを入れながら解きます。
選択肢ごとにチェックをいれるのがおすすめです。
⑥チェック部分のみを勉強
チェック部分のみを1周、2周と重点的に勉強し、同様に解答を見ずに解説できるくらい解答を理解していればチェックを入れるのが良いと思います。
⑦全選択肢チャックするまで繰り返す
チェックを全部つけれるまで、定着していない部分を繰り返し勉強し定着させていくのがおすすめです。
⑧総合演習
過去問500などで他の科目と一緒に総合演習するのがおすすめです。
時間があれば再び、忘れてしまっている部分などを中心にまるごと生中継とスー過去を勉強しなおすのがおすすめです。
応用部分について
行政法は重要科目であり、出題数も多いため時間があればスー過去の応用問題も勉強すると良いと思います。
ですが、始めから応用レベルを勉強すると、理解に時間がかかり1周するのに時間がかかり勉強したところが忘れて行ってしまいます。また、基本レベルができないと応用レベルも難しいと思います。
基礎がある程度できるようになってから応用レベルに取り掛かるのがおすすめです。
応用問題を勉強する場合、少し解く量をしぼり、知識も定着してきた⑥のところで応用問題に手を付け始めるといいかなと思います。
私の場合は、時間がなくてほとんど応用問題まで手が回らず、勉強できませんでした。
時間があれば応用レベルも勉強できていたら良かったなと思います。
ですが、基本レベルがしっかりできれば6割くらいは取れるようになるので、まずは焦らず基本をじっくり固めるのが良いと思います。
最短合格のススメ
公務員試験大卒の一次試験を効率よく最短合格の勉強方法はこちらにまとめております。
また、おすすめ過去問題集や参考書はこちらにまとめております。