公務員試験(大卒)での憲法のおすすめ勉強方法について解説します!
憲法は他の専門科目に比べると、理解がしやすく勉強しやすい科目です。
ですが、出題数も多いため重要な科目です!
そのため、公務員試験の初学者は憲法を早めに勉強し、繰り返し勉強して得点できるようにしていきましょう!
私が公務員試験の受験勉強時の体験談や、憲法に費やした勉強時間と勉強方法についても記載しています。
スー過去を何周したか、スー過去1周にかかった時間などについて書いています。
公務員試験(大卒)科目の憲法について
これから憲法を始める方に、まず憲法がどんな科目か理解しておくことが大切です。
また、自分が受験する試験にどのくらいの割合で出題されるかを把握しておく必要があります。
公務員試験の範囲は膨大で、出題数の割合が多い科目ほど重要な科目になります。
憲法は公務員試験(大卒)の方で行政職を希望される方の多くにとって重要な科目になると思います。
憲法とは??
憲法は国の基本となる法律です。
憲法については何となくイメージできる方も多いのではないでしょうか。人権であったり、信教の自由、表現の自由などの勉強をしていきます。
また、三権分立の国会・内閣・裁判所などについても勉強します。
憲法の科目では、このような人権などでの事件における判例などが出題されることが多いです。
選択肢5つありますが、選択肢の正解以外は判例の結論などの一部分異なっています。
過去問を繰り返し解くことで、大体どの部分が誤っているかがわかってきます。
過去問の出題パターンとそれほど大きく変わらないため、過去問を解きその解説を理解することが、とても効率が良いということになります。
法律科目の中で憲法はわかりやすい科目です。
また、他の法律科目と重複する内容がある(憲法の判例が出てきたりする)ので、法律系の専門科目については憲法から始めると効率的です。
出題数
各試験における出題数は以下のようになっています。
国家一般職 5問/40問
裁判所事務官 4問/40問
財務専門官・国税専門官 6問/40問
労働基準監督官 4問/40問
地方上級 4問程度
どの試験種でも出題され、出題数も多いです。
難易度
★☆☆☆☆
私が考える憲法の難易度は簡単な方だと思います。
問題演習を繰り返していくうちに、その判例のどの部分が重要かがだんだんわかるようになり得点が取れるようになります。
初めは判例が長く難しい単語があり読むのに苦労するかもしれません。
私もこれを全部覚えなければいけないのかと、初め勉強するときは不安になりました。
特にテキストから勉強するとボリュームも多く、嫌気がさすと思います。
しかし、いざ過去問を繰り返し解いていくと、その内容が理解できない部分があっても、繰り返すうちに理解できました。
何となくしか理解できなくてもどこが間違えであるかわかり点数は取れるようになりました。
過去問から勉強したことが大変良かったです。
また、民法などと比べて身近な部分イメージしやすい部分も多いため、理解が難しい部分もそれほど多くはありません。
国会関連などの出題では細かい数字などを覚えなければならないこともありますが、そこさえしっかり覚えれば大丈夫です。
私の場合はスー過去の必修基本問題(応用はほとんど触れず)を4周しかできませんでしたが、十分点数を取ることができました。
また、民法などは過去問だけでは理解できず、中々点数を上げられませんでしたが、憲法はスー過去のみで十分対応できました。
重要度
私が考える憲法の重要度は、
★★★★★です!
憲法はほとんどの試験において出題され、また、出題数もとても多い科目となります。
地方上級B日程などの専門科目がない試験においては出題されない。専門科目が出題される場合は重要な科目だと思います。
憲法は出題数が多いのに関わらず、難易度が比較的内容が簡単なため、しっかり勉強をする必要があると思います。
憲法の内容が他の科目と被る範囲もあるため、一番初めに取り組むことがおすすめです。
憲法を勉強する際におすすめなのがスー過去です!
過去問の量や網羅性が十分であり、解説がしっかりしています。
私はほとんどスー過去のみで憲法を勉強しました。
予備校のテキストで始めは学習していましたが、分厚すぎること、どこをどうやって学ぶと良いかわかりませんでした。
結論から言うと、スー過去のみで解説を理解できれば試験問題にも十分対応できます。
憲法についてはスー過去の解説で理解できないこともほとんどなかったです。
他の科目のおすすめの参考書はこちらにまとめています。
憲法の体験談
公務員試験の中で憲法は専門科目の中で最初に勉強するのがおすすめの科目です。
私が公務員試験の勉強を始めて何もわからなかったときは、憲法からの勉強はしていませんでした。
独学での勉強からすぐに予備校の授業が始まるタイミングで予備校に入りました。
そのときの授業では憲法の授業であったため、早い段階で憲法の勉強を始めることができました。
その当時は憲法を先に勉強するのがなぜ良いのかなどはわかりませんでした。
予備校の方針に従い、予備校の授業を受けていれば合格できると思い、予備校の授業を熱心に受講しました。
また、予備校のテキストで復習をしていました。
憲法の授業ではテキストのうち重要なところだけを講師の方が読み、そこに線を引くという感じであり、初めての勉強で理解できないところも多かったです。
また、飛ばし飛ばしでかなりのページ数を一回の授業(2時間30分)で学びました。
授業で触れていない箇所も多く、一回の授業の復習(かなりのページ数)はかなり大変であり、どのように復習すればよいかわかりませんでした。
重要な線を引いたところだけで良いのか、線を引いていない部分も復習した方が良いのかよくわからず不安でした。
何回か授業を受けているうちにスーパー過去問ゼミの憲法で授業の復習することにしました。
スー過去で学習していると、授業で多くのページ数を勉強していましたが、スー過去ではそれほどのページ数ではないことに気付きました。
スー過去で勉強を始めていくにつれ、授業の勉強でなくてもスー過去の勉強で十分なのではないかと思い始めました。
次第に授業に出席しなくなり、模試の試験を受けたときに成績が上位であったこともあり、スー過去が効率的だということを確認できました。
そのため、それ以降は授業に出席しませんでした。
勉強をしていくうちに、憲法は行政法や民法よりもわかりやすく、問題もそれらに比べて正答率が良かったです。
実際の試験でもスー過去のような問題が多く、解きやすい科目でした。
スー過去のみの勉強で試験に十分対応できました。
憲法についてはスー過去のほかに参考書はなくても十分合格ラインに到達できると思いました。
私は憲法のスー過去6周勉強するのが目標でしたが、4周しか勉強できませんでした。
また、必修問題と基本レベルを重点的に勉強し、応用レベルは手を付ける時間はありませんでした。
また、他の科目と異なり理解しやすかったことや出題パターンが多くないこともあり、勉強時間の配分が少ない割には良く定着しており、点数も良かったです。
憲法の勉強時間の記録
憲法の合計勉強時間は40時間~50時間程度です。
スー過去の勉強時間はこのうち39時間程度でした。残りの憲法の勉強時間は予備校の授業や予備校のテキストでの学習をしていました。
予備校の授業が始まったときの専門科目はまず憲法からスタートし、始めの頃は予備校に通っていたため、予備校の授業の憲法は何度か受講していました。
憲法の勉強方法の記録
憲法のスー過去は4周程度しました。全部の範囲を勉強したわけではありません。
応用問題を飛ばしたり、インプット部分を飛ばしたり、解けるようになった問題はやらなかったりと途中から工夫しながら勉強しました。
1周の時間をなるべく短くしていき、効率的に勉強できるようになっていきました。
スー過去の各周にかかった時間および勉強方法は以下のようになりました。
1周目 約16時間(必修+ポイント+基本)
2周目 約11時間(必修+基本+応用)
*応用は途中から止めて必修+基本のみ
3周目 約8時間(必修+基本+応用の稲妻マークのみ)
4周目 約4時間(3周目で正解
◆スー過去1周目
憲法は予備校で少しの範囲は勉強していましたが、理解できていないところも多くありました。
始めは問題を解かずに、1問の各選択肢と解答を順番に読んで理解するように心がけました。
また、途中からは予備校の授業に出席しておらず、独学でしたが選択肢と解答を読んで理解が難しいということは少なかったです。
1周目は理解するのにじっくり時間をかけたため、1周に時間がかかりました。
◆スー過去2周目
2周目ではポイント部分は読むことをやめ、問題の各選択肢と解説のみに集中しました。
2周では覚えていないところは多くありました。
また、2周目は基本にプラスして応用問題も勉強することにしました。
ですが、時間がかかりすぎたため途中で応用レベルを勉強するのをやめました。
◆スー過去3周目
憲法は他の科目と異なり2周目して覚えて理解できた部分も多くありました。
そのため、稲妻マークのみの重要問題のみを重点的にしっかり復習しました。
また、この時にわかるものには各選択肢ごとの横にチェックを入れました。
わかるというのは、どこの部分がこういう点で違うというのがしっかり理解していればチェックしていました。
◆スー過去4周目
3周目でチェックを入れていないものだけを復習しました。
憲法の場合、4周目でほとんどの必修問題と基本問題を理解
憲法のおすすめ勉強方法!
私が憲法を勉強したときに、良かった点やこうすれば良かったと思ったこと踏まえて以下おすすめの勉強方法を記載しています。
おすすめの勉強方法
⓪民法や行政法よりも前に始める
①スー過去を繰り返し解く(3周程度)
②暗記および理解した選択肢にチェックを入れながら解く
③チェックの入っていない選択肢を解く、暗記したらチェック
④過去問500や模試試験
⓪民法や行政法よりも前に始める
憲法は民法や行政法よりも前に始めるのがおすすめです。
憲法は民法や行政法と重複する内容が含まれています。
憲法から勉強することで、理解が難しい民法や行政法の勉強の負担が減らせます。
また、憲法から勉強した方が得点を取りやすく、公務員試験の勉強への不安が少なくなると思います。
そのため、憲法は公務員試験の勉強を始めるときに、数的処理と判断推理などと並行して一番初めに勉強するのがおすすめです。
①スー過去を3周程度繰り返す
憲法はいきなりスー過去から始めても大丈夫です。
始めから過去問問題集に手を付けることに抵抗を感じる方もいると思います。
憲法は重要科目ではありますが、専門科目の中で一番理解しやすいと思います。
1周目は不安かもしれませんが、繰り返しスー過去で勉強すると解けるようになります。
スー過去で勉強するときに、項目ごとに始めに要点の内容と説明があります。
そこを読んでも始めは何のことかわからないかもしれません。
ですが、理解できなくても深く考えず、問題の方に進み全体を知ることが大切です。
スー過去の問題部分はいきなり自分で問題を解こうしてはいけません。
まずはどんな内容なのか、問題→解説をそれぞれ選択肢ごとに読んで理解します。
選択肢のどこがどのように間違っているのかなど、理解するように心掛けます。
理解が難しいところはとりあえず飛ばしても構いません。
まずは全体を把握することが重要です。
判例の言葉などが難しく1周目は時間がかかるかもしれませんが、焦らずきっちり解説を理解しましょう。
1周目では記憶の定着や暗記を完璧にしようとせず、短時間で1周することを心掛けましょう。
繰り返すことで徐々に説明できるくらいまで理解できるようになります。
わからない部分は気になるからといってネットで詳しく調べたりする必要はないです。
もちろん勉強という意味ではそれが良いと思います。
ですが、公務員試験は膨大な勉強範囲のため合格するのを第一に考えた場合、時間をかけすぎずにあきらめて次に進むのがおすすめです。
また、この時点で難問レベルと応用レベルはしません。
応用レベルも解くととても時間がかかります。
また、基礎が身についていないと応用レベルの理解にはさらに時間がかかってしまいます。
私は応用レベルをほとんどせずに試験に臨みましたが、国家一般職や地方上級(市役所試験で必修と基本問題で基本レベルまでで十分対応できました。
まずは必修と基本問題をきっちり解けるようにするのがおすすめです。
応用レベルと難問レベルは最後の最後に時間があった場合に勉強すれば良いです。
このように、深く考えすぎないように心掛け、解こうとせずに各選択肢の解説を読んで理解することを1-3周程度繰り返すことが効率的です!
②暗記および理解した選択肢にチェックを入れながら解く
3周繰り返すことで暗記および理解できてきている部分が出てきます。
4周目は選択肢を見て解答を見ずとも、その選択肢が正解か、どこが誤っているかを解説できるくらい理解できたものはチェックを入れながら①と同様に繰り返します。
チェックを入れるときは問ごとではなく、選択肢ごとにチェックをいれるのが良いです。
③チェックの入っていない選択肢を解く、暗記したらチェック
上記のチェックの入っていない、理解できていない、不安なところを繰り返し勉強していきます。
そうすることで、効率的に1周を早く勉強することができます。
④過去問500や模試試験
③を実施後は十分基本レベルが十分解けると思います。
他の科目も勉強が進んだら総合演習として過去問500に取り組むのが良いです。
また、総合演習が終わってさらに時間に余裕があればスー過去の応用レベル→難問レベルの順番に勉強すると良いです。
記述試験の勉強
スー過去を繰り返して基本レベルができると、記述試験においてもある程度点数が取れるのではないかと思います。
私は財務専門官において記述式を受験しましたが、スー過去で勉強した内容を理解していれば解ける問題でした。
国家総合職の記述式試験は受験したことがないので、どのような問題なのかはわかりませんが、スー過去で概要などはわかるのではないかと思います。
ただ、記述式がある試験(財務専門官や労働基準監督官や国家総合職)の志望順位での記述すべき重要なところや書き方のコツを学んでおきたい場合は下記の本で演習が良いと思います。
記述式の問題集は現状あまり販売されておりません。
また、先に上記スー過去での演習をした後に記述式の勉強をするのがおすすめです。
1次の筆記試験が合格できなければ記述式ができても不合格になってしまうため、1次の筆記試験(選択式)は重要です。
スー過去の内容ができれば記述にもある程度対応できること、また、手を広げすぎるとテスト1,2ヶ月前になって時間がなく、どれも中途半端にならないようにするためです。
最短合格のススメ
上記ハンドブックを読んでから当サイトの下記ページを見て頂けるとより納得感を得られると思います。
下記では公務員試験(大卒)での予備校に通っていると失敗しがちな点に注意して、合格レベルに早くたどり着くための道しるべを記載しております。
また、公務員試験では参考書選びは非常に重要であり、こちらにまとめております。