国家一般職1次採用試験の概要について解説しています。
また、私が受験した感覚になりますが、1次試験の合格難易度についても書いています。
■国家一般職の1次試験の流れ
■合格倍率
■合格ボーダー
■合格難易度
2018年度での一次試験の受験の流れについて書いています。
また、倍率やボーダーについては2017年度の結果について書いています。最新年度の最新情報の方で随時更新していきます。
ですが、日付などの違いはあると思いますが、基本的な流れは変わらないと思いますので、まだ発表されていない場合は参考にしてみてください。
国家一般職の受験の流れ(2018年度の場合)
受験申込方法にはインターネット申込みと郵送または持参による方法があります。
インターネット申込が推奨されており、インターネットでの申込がどうしても難しい場合は郵送で申込みましょう。
また、郵送での申込みは申込み期間が3日ほどしかなく、インターネット申込みの方が申込み期間も長くなっています。
申し込み期限を過ぎると試験を受験できないため、早めに期限厳守しましょう!
インターネットによる申し込みの場合
①受験案内などで試験日程や申込日が発表
②事前登録
③事前登録完了通知メールの受信
④受験申込み
⑤受験申込完了通知メールの受信
⑥受験票のダウンロード
⑦受験票の作成、写真貼付
⑧一次試験当日
①受験案内などで試験日程や申込日が発表
2018年2月頃に受験案内が掲載されました。
②事前登録
2018年度の事前登録は3月30日から登録ができました。
国家一般職の受験申込受付期間は2018年4月6日~4月18日までとなっていました。
この時までに事前登録をまず行い、そのあとに受験の申し込みとなります。
事前登録は、財務専門官や国税専門官などの国家専門職試験や国家総合職と一緒になっています。
そのため、国家総合職を受験した場合には、すでに事前登録が済んでいるので、このステップは必要ありません。
期限を過ぎると申込は受け付けられず、受験することができないため早めに申込をしましょう。
事前登録を入力すると、事前登録完了通知のメールがきます。
③事前登録完了通知メールの受信
事前登録が完了した後、すぐに事前登録完了通知メールが送られてきます。
そのIDなど忘れないように、メールは保存しておきましょう。
④受験申込み
受験申込で国家一般職採用試験のところから受験申込みを行います。
⑤受験申込完了通知メールの受信
申込みが完了すると、通知メールが送られてきます。大切に保存しておきましょう。
⑥受験票のダウンロード
2017年度では5月25日頃に受験票が送信され、受験票がダウンロードできました。
受験票は6月7日17時以降にはダウンロードができなくなっていました。
試験直前には受験票ができなくなっているので、早めにダウンロードして印刷しておきましょう。
⑦受験票の作成、写真貼付
受験票を印刷して、受験票の作成をしましょう。
印刷したものを山折り→のり付け→切り取り→穴あけ→写真貼付で作成終了です。
サイズや色など気を付けましょう。失敗したとき用に何枚か印刷しておくのが良いと思います。
⑧一次試験当日
受験票に書かれた試験地に行って受験します。
2018年度の場合、試験日は6月17日でした。
受付開始が8時30分からで、試験開始は9時からでした。
受験票や鉛筆と消しゴムと時計などを忘れ物のないように気を付けましょう。
1次試験に遅刻して受験できないのは大変もったいないです。
受験会場が遠い方は宿泊するのがおすすめです。
前泊の体験談や試験前の宿泊についてこちらの記事に記載しております。
試験時間について
教養科目 2時間20分, 40問
専門科目 3時間, 40問
論文試験 1時間, 1題
試験開始直後や終了直前でなければ、途中退出もできます。
配点比率について
◆第1次試験
教養試験 2/9
専門試験 4/9
論文試験 1/9
◆第2次試験
人物試験 2/9
各科目出題数について
教養試験の科目別出題数
文章理解 11問/40問
判断推理 8問/40問
数的推理 5問/40問
資料解釈 3問/40問
自然科学・人文・社会・時事 13問/40問
専門試験試験科目出題数
政治学、行政学、憲法、行政法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)
上記16科目各5問のうち、8科目を選択。計40題解答
8科目選択のため、
政治学5問、行政学5問、憲法5問、行政法5問、民法Ⅰ5問、民法Ⅱ5問、ミクロ経済学5問、マクロ経済学3問、財政学・経済事情2問
というように、わかる問題を選択していくということはできず、科目ごとで選択しなければならない。
この科目の選択は試験中に自分で選ぶことができます。
国家一般職(大卒)の受験者数と合格者数
*2017年度
受験申込者数29052名 → 1次試験合格者数7524名:倍率3.86
北海道 申込者数1138名→1次試験合格者数524名:倍率2.17
東北 申込者数1826名→1次試験合格者数620名:倍率2.95
関東甲信越 申込者数12200名→1次試験合格者数2608名:倍率4.68
東海北陸 申込者数3056名→1次試験合格者数1036名:倍率2.95
近畿申込者数3987名→1次試験合格者数965名:倍率4.13
中国申込者数1669名→1次試験合格者数549名:倍率3.04
四国申込者数1114名→1次試験合格者数303名:倍率3.68
九州申込者数3141名→1次試験合格者数732名:倍率4.29
沖縄申込者数921名→1次試験合格者数187名:倍率4.93
国家一般職(大卒)の平均点
*2017年度の平均点
教養平均点
19.955/40
専門平均点
19.673/40
国家一般職(大卒)のボーダー
ボーダーは地域・区分によって違います。
また、専門試験の配点比率が高いため、教養試験と専門試験の素点の組み合わせによっても異なります。
倍率が低い地域ではボーダー素点42点付近(教養+専門)でも合格できるようです。
倍率が高いところではボーダー最低素点46付近(教養+専門)のようです。
*2017年度の場合
国家一般職(大卒)試験の特徴
国家一般職は最終合格において、筆記試験の割合がとても高いことがわかります。
特に専門試験では全体の半分程度を占める比率であり、とても重要です。
そのため、選択科目8つをしっかり勉強しておく必要があります。
国家一般職は地方ほど、筆記試験の素点ボーダーが低く、地方の方が筆記試験を合格するための点数的に易しいのかなと感じます。
ただし、毎年倍率は変動します。
ボーダーが低いと思っていた地域区分が年度によっては異なる可能性もあります。
(人気の地方ほど倍率は高くなると思うので、それほど地域ごとの難易度の変動はないかもしれません。)
筆記試験でボーダーから余裕をもった点数だと、面接で落ちる可能性も減ります。
面接が苦手な方にはとてもチャンスのある試験種だと思います。
国家一般職(大卒)試験まで勉強期間がある方や、模試で結果が出ていない方は今一度勉強方法を見つめ直すことをおすすめします。
私が使ってみて、おすすめの参考書や過去問をこちらにまとめています。
また、国家一般職は公務員試験を始めたばかりの方にはわかりにくいですが、多くの官庁があり、それぞれ特色も違います。
そのため、色々な官庁を見てみると、自分に合った官庁を見つけることができるかもしれません。
私自身、地方上級試験が第一志望でしたが、説明会を見て回るにつれ、国家一般職の魅力的な官庁を見つけ、志望順位が変化しました。
国家一般職や国家公務員の場合、2次試験の面接が終わり、最終合格発表となります。
ですが、最終合格したからと言って内定ではありません。
最終合格後に官庁訪問をしなければ、採用になりません。
その点も地方上級(市役所大卒)試験より分かりにくいと思います。
合格後の流れについて理解しておかないと、不利になることもあるので、しっかり試験制度について調べておくのが良いです。
また、スーツをまだ準備していない方は早めの準備がおすすめです。
面接試験だけでなく、説明会などでもスーツが必要になります。(1次試験は不要)
国家一般職(大卒)の1次試験難易度について
★★★☆☆~★★★★☆
受験区分によって、難易度は異なってくると思います。
地域を選ばない場合はなるべく素点ボーダーの低い地域で受験すると合格しやすいかもしれません。
問題の難易度については財務専門官や裁判所事務官とさほど変わらないような気がしました。
地方上級よりは難しかったです。
専門試験の比率が高いため、専門試験での苦手科目がないようにしっかり勉強しておくと良いと思います。
まとめ
・受験の申込みや受験票のダウンロードは早めにして確実に受験できるようにしましょう。
・当日までに準備はしっかりしておきましょう。
・国家一般職試験の全体の中で筆記試験の配点比率は高く最終合格のために重要。
・国家一般職の専門科目が教養科目よりも配点比率が2倍であり専門科目がより重要。
・専門科目は選択式であり、他の受験と併願しやすい
・受験難易度は受験先地方によってボーダーに差があり差異がある。
・人気地方ほどボーダーは高いため、合格優先の場合にはボーダーの低いところを視野に入れるのもおすすめ。
最短合格のススメ
公務員試験大卒の一次試験を効率よく最短合格の勉強方法はこちらにまとめております。
また、おすすめ過去問題集や参考書はこちらにまとめております。